Agile2010とは何だったのかに行ってきた
「Agile2010とは何だったのか」に行ってきました。 会場は楽天テクノロジーカンファレンスが行なわれた広ーい場所。席がだいぶ空いてたので、みんなも来ればいいと思った。
川口さんの話
- 参加 38カ国 1,400人。人口比で言うと日本人少なめ。もう15人くらい出てもいい。
- Agile20とShibuya.tracに両方出たので学生の参加者の方へは私のカンパも入ってるはず(笑)。報告聞きに行こうと思う。同郷なのかな?
- 「この辺りで向こうだとバンバン質問が来るんですけど」って発言しやすい雰囲気を作る川口さん
- Jeff Pattonさんのセッション
- Outcome(ユーザが受ける成果)を最大化する。Outputはむしろ最小化すべき ⇒Output = Outcome と考えてしまうことが時々あるので注意したい。
- David Hussmanさんのセッション
- なぜ(Why?)作るのか、誰に向けて(Who?)作るのか書き出して壁に張り出す。コミュニケーションのためにささっとペルソナを書く。 ⇒ポンチ絵大事!テキストだけだと難しいことも絵だと伝わりやすい、というのは経験的にも納得。 絵を描き始めるとその場の雰囲気もフランクな感じになるので好き。個人的によく使う手。
- もう1つの壁にはカンバンを。
- エレベータの中で伝えられるように話をまとめるのも大事
- Linda Risingさんのセッション
- Fearless Change 読みたいなー。と思ったときに買ってがんばって読むべきか。
- Hugh Beyerさんのセッション
- 日本から学んだ多くのことがAgileの考えの源流に繋がっている。日本人だってできるはず!
- ロボコーチ!チームの性能を見える化。 ⇒こういう図でチームの成長が見えると張り合いが違うよね
- AgileやるならCI必須。ですよねー。がんばります・・・
- 日本だとアジャイルコーチが足りないのかも?
- アジャイルでも何でも良くて「常に改善する意欲」「探究心」が大事。 ⇒「ふりかえり」をちゃんとやろうと思った。
吉田さんの話
- 32ちゃいとTypo
- 海外のIT業界の話。PCが会社に一斉導入されて仕事のやり方がガラッと変わったのと同じような変化が今、再び起きている。それに対応するためにAgile。
- プロジェクト成功率の話はもういいかな・・・。
- 様々な会社での試行錯誤、そして結果の情報を共有して、成功しているチームで共通して見られるやりかた、考え方、習慣が Agile Best Practice になった。 ⇒Agile Best Practice が割としっくりくるのは、そういう理由なんだろうなーと思う。机上の話になってないところ。
- Salesforceでは、この月にリリースするということは決めるが、何をリリースするかは決めない。ユーザの要求は変わっている。
- リリースプランニングの方法。プロダクトオーナー(?)が大部屋に100から200人が集まって、壁に付箋を貼りながら次に何をリリースするか調整する
- 欲しい情報聞きたい情報は英語で共有されてる。 ⇒英語を学ぶ上で非常に強い動機になると思う。
吉岡さんの話
- Oracleでは、マーケットの状況によって優先順位を変えながら、数百人規模でデイリービルドを行う方式がOracle8の頃に既に実践されてた。
- Webは毎日リリースしてユーザーのフィードバックが得られるよね
- 金曜日の夕方や休暇に行く前はコミットしちゃいけない(笑)。diffで変なトコロがあると怖い人から電話がかかってくる。
- 経験談ってやっぱり聞いてて面白い。いろんなところにいろんな話が眠っているんだろうなぁ。そして、自分の中にも。そういうのを言葉にしていきたい。
Higaさんの話
- 体調は大丈夫ですか・・
- アジャイルはオブジェクト指向に次ぐ革新。これまでの知識や技術が蓄積が通用しない異なる文化に、抵抗を覚えるのも当然。 ⇒「変わること」に柔軟でいたいですよね。
- Agileを広めるには。価値を認めてもらう、正しく理解してもらう。価値を認めてもらうには成功実績も必要。
これ書きながら思ったこと
- SalesforceにしてもOracleにしても、プロダクトに対するイニシアチブが自社にあるパターン。そうでない仕事、他社からの請け仕事の場合、「これだけの機能をこの期間でこの金額でよろしくね」となって(しかも機能と期間と金額が見合ってないことがよくある)、そういうプロダクトでのアジャイル導入事例の紹介があれば聞きたかったかな。Contract negotiation より Customer collaborationだよね、っていう。WFとコンペで争って勝ったぜ、とか。
- えらい人向けのセッションとかあったのかなー。日本も開発者レベルではアジャイル開発、あるいは考え方が広まりつつあるとは思うけど、契約重視、予算重視の「えらい人」をどう巻き込んでいくかも重要と思う。
- ビアバッシュ担当はShibuya.tracの皆さんでした。さすがです。お手伝いできずにすみませんー。
Fearless Change: Patterns for Introducing New Ideas
- 作者: Linda, Ph.D. Rising,Mary Lynn, Ph.D. Manns
- 出版社/メーカー: Addison-Wesley Professional
- 発売日: 2004/10/04
- メディア: Kindle版
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